徳島藩の筆頭家老であった、稲田氏によって江戸時代前期につくられた庭園だとされています。稲田氏が下屋敷に別荘(西荘と呼びました)を建てた際に、庭園をつくったのが始まりとされています。その後、稲田氏の学問所が西荘に移ってきました。この学問所を「益習館」と呼びました。益習館では、儒学や漢学のほか、兵学や武術などの文武両道の教育がなされました。
益習館は明治3年(1870)に起こった「庚午事変(稲田騒動)」という事件によって焼失しましたが、庭園はほぼ当時のものがそのまま残っています。平成28年3月には県の名勝にも指定されました。
庭園は「池泉回遊式」でつくられており、高さ約4m、幅約5.8mの日本の庭石では最大級の大きさの巨石が使われるなど、臨場感のある武家の庭園を感じることができます。
秋にはライトアップ開園が行われます!
日本最大級の巨岩を用いた豪壮な武家庭園が幻想的な光に包まれます。三熊山に浮かぶ洲本城跡や池に映し出される鮮やかな紅葉など、昼間の開園時とはまた違った庭園の風景が楽しめます。