五斗長垣内(ごっさかいと)遺跡
- 淡路市
- 歴史・文化
今からおよそ1,800~1,900年前の弥生時代後期に鉄器づくりを行っていたとされる、丘の上につくられた村の跡です。平成24年9月には国史跡に指定されました。
発掘調査では23棟の竪穴建物跡が見つかり、その内の12棟が鉄器づくりを行っていた鍛冶工房であったことがわかりました。100点を超える鉄製品をはじめ、多数の石製工具類なども発見されています。当時貴重であった鉄器をつくり続けた村として周辺の地域にも大きな影響力をもっていたのではないかと考えられています。鉄が貴重であった時代にこれほど多くの鍛冶工房が発見された遺跡は少なく、しかも同じ場所で100年以上も続いており、当時の社会の様子を知ることができる貴重な遺跡だとされています。
遺跡は国の史跡に指定されており、出土品は県の有形文化財に指定されています。
現在は、地元で採集された素材を用いて住居跡が復元されて見学ができるほか、鍛冶体験などのイベントも定期的に開催されています。