天然の良港としての由良は、瀬戸内の海上交通の重要な場所であった紀淡海峡を収める拠点として、海上の交流・交易拠点として紀淡海峡における海人の活動拠点となったことが考えられます。また、『古事記』・『日本書紀』の中に書かれてある、天日槍の「出石の刀子」ゆかりの生石神社もあります。
由良と成ヶ島はかつて安宅水軍の本拠地であった場所で由良港を中心に戦国時代には洲本の政治・産業の中心でもあった、歴史ある地域です。由良沖に浮かぶ成ヶ島は、海岸線が入り組んで変化に富み、3kmも続く砂州があります。南北に長く流麗なことから「淡路橋立」と呼ばれています。また、砲台跡等の幕末の遺構を残し、豊かな自然は国立公園に指定されています。
以前は天然の干潟で潮干狩りが楽しめましたが、現在では全島で貝ひろいはできません。
貝毒情報(アサリ等の二枚貝の採取自粛)について
貝毒情報(アサリ等の二枚貝の採取自粛)について
成ヶ島に行かれる際は渡船をご利用ください。
あわじ花へんろ第63番札所
ハマウツボ(5月)
ハマボウ(7月~8月)
ハママツナの紅葉(11月)
稀少種を含む多くの海岸植物が自生し、早春から晩秋まで様々な草花や木々が訪れる人々を癒してくれる。成ヶ島の特徴は、「兵庫県版レッドデータブック」にも登録される多くの希少植物と、それらを含む植生の豊かさである。また、植物だけでなく、ハクセンシオマネキをはじめとする多くの希少な海岸動物も生息しています。